摩天楼Devil
辞めろ、って言われても、写メがあるし……

それに、なぜか親友の助言に従う気にならない。


よほど、ワンピとドレスが欲しいのかなぁ?


自分で自分の気持ちが理解できないまま、真悠子に言った。


「もう少し、様子見る。本当にヤバくなったら辞めるから……」


「頑固者!どうなっても知らないからね!」


真悠子は私を置いて、一人で教室に戻ってしまった。


それからは、口をきいてくれなくなった。


それでも、昼休憩はいつもみたいに、一緒にお弁当を食べてくれると思ったのに、

彼女はよほどご立腹らしく、別のグループの子に「入れて」と、行ってしまった。


「なあに?ケンカぁ?仕方ないなぁ……」


その真悠子が仲間入りさせてもらったグループの中の、別の子が私のとこに来てくれた。

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