摩天楼Devil
『そうそう、過去。気持ちなんかまったくないから、平気なんだよ。篤志さんも。

たださ、ちょっと気になったんだけど、彼、結局いつまでアパートにいるの?』


「へ?」


『だって、やっぱり不自然でしょ?御曹司が、小さな部屋に住んでることだけでも。結局、理由は不明。ってことは、期限も不明。大学卒業までいるの?』


私は答えれず、無言で携帯を握りしめてた。

すると、彼女のバックから声がした。


真悠子のお母さんだ。


『まゆ~。時間よ』


『あ、ごめん。おばあちゃんんち行かなきゃいけないんだ。じゃ、また月曜に』


うん、と言って、電話を切った。


また、階段前での、兄と弟の姿を思い出す。それから、レイさん。


「気になる……」


ゴロン、とベッドに転がった。



< 164 / 316 >

この作品をシェア

pagetop