∮ファースト・ラブ∮ *sugary*【番外編】
「でもっ!!」
「『でも』、『だけど』、『だって』……あんた、さっきからそればっかり」
あいちゃんは、は~ってため息をついた。
うううぅ、ごもっともで……。
「で?
これからどうするの?
このまま、麻生先輩から逃げて嫌われるの待つの?」
「…………やだ。
嫌われたくない」
ぽつりとつぶやいたあたしに、あいちゃんはコクンとうなずいた。
「だったら、会いに行かなきゃね」
それはとても勇気がいるし……さっき教室まで来てくれたのに、今さら先輩のとこに行っても拒絶されるかも……って思うけど…………。
「…………わかった」
こんなに悩むのも、苦しむのも麻生先輩が好きなだけなんだ。
好きで……好きでどうしようもなくって、嫌われたらって思うと身動きとれなくって……。
でも、それだけ、麻生先輩を好きってことなんだ。
あたしはすくっと立ち上がって胸の前で握り拳をつくった。
放課後、先輩に会いにいこう。
今はそのことだけを考えて………………。