∮ファースト・ラブ∮ *sugary*【番外編】

「葛野先輩……あの、麻生先輩は?」

麻生先輩に早く会いたいのか、それとも会いたくないのか、複雑な気持ちで葛野先輩に訊いた声は、ちょこっといつもより小さめだった。



「あ……いや……麻生なら…………」


そんなあたしの言葉を聞き逃さなかった先輩は、やっぱり優しい。


だけど……返事を濁したのは……なんで?



あたしの胸に、何かよからぬことがよぎった。



葛野先輩の言葉を聞こうと真っ直ぐ見つめれば、やっと口をあけてくれた。


「麻生なら、女子に呼び出されて裏庭に行った」



女子………………。


呼び出される……………。



その言葉に当てはまるのは…………。



告白されるってことだ。




思わず視線はひんやりした廊下の地面。

「や、でも、んなに気にすることないって!!


麻生は手鞠ちゃんにゾッコンだからな」



ゾッコン。

……違う。


麻生先輩は……もしかしたらあたしのこと嫌いになって、その人の告白受けてしまうかもしれない。


だって……こんなちんちくりんなあたしより……ずっと綺麗な人はこの世の中にたくさんいる。




でも………………。


あたしは……………。





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