これが恋だとするならば・・・
いや、

でもよく考えれば、


ここにいる誰もが


その感情をもったはずだ。



彼氏もちのミキちゃんでさえ、
真っ赤になったんだから・・・。



だから私だって
ドキドキしても普通よ・・・!!





つーかさ・・・・、


女子はともかく
男子はヤバイぞ・・・??



「アッ・・・

如月 千里。


数学

15点。」



飽きることなくノートを見ている王子が、
前の期末の答案用紙を見つけ出した。


いっそのこと笑えばいいのに、
無表情で淡々と・・・。



「ギャアッ!!見ないで!!
そして言わないでよー!!」



一同爆笑。


これをキッカケに、
関わり辛い雰囲気が解けたのか、
一気に王子の周りには人だかりが出来た。


そしてペットのように可愛がられた。



「ねぇ。お菓子あげるー!!」


「あ、ありがとー。」


「キャー、なんかかわいー!!」


「うわー。このポーチの中お菓子いっぱいだねぇ。」


「・・・貰ったお菓子こんなかにいれるから・・・。」


「ってかチュッパチャップスが腐るほどあるな・・・。」


「うん。智里を餌付けするため専用。」


「あー。智里はチュパチャップス好きだもんね。」


「ちなみに如月は板チョコが大好物だぞ。
ミルクよりブラック派らしい。」


「ホントー??智里・・・板チョコそのまんま食べるの・・・??」


「ホントだって。智里を餌付けするならあれはオススメよねぇ!!あとはチョコチップク
ッキーもスキみたい。」


「へぇ。チョコスキだねぇ・・・。
今度試そっと・・・。」



先生は未だに来る気配なし。



んで、馴染むなよ。

仮にも1年生だぞー。

後輩に
アニマル扱いされてるのに
気付かないんですかーぁ。


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