これが恋だとするならば・・・
「智里ー。情報イッパイもらった!!」

「私の、でしょ?

そんなクダラナイこと聞いて
よく飽きないねぇ。」

「飽きるわけないじゃん。クダラナクもないよ。15点とかチョコとか・・・。智里は人気者だね。」



・・・まさかこのままチサトで定着するつもりか・・・。


そして智里情報に15点は余計だ。


・・・本当に、

それは・・・、
たまたま悪かったモノだし・・・ね。



「ってかさ。ミキちゃん。先生遅くない?」
「あー。職員会議が長引いてるんだって。
なんか問題があったみたいだね。」


問題・・・?



「フーン・・・。」
「興味ないのねぇ。いつもだったら盛大喜ぶところなのに・・・。」
「いや、今日は別。授業がなきゃこのままじゃん。」



私が奴を指さす。
またクラスメイトにつかまったみたいだ。


・・・自分のほうが



よっぽど人気もんじゃん・・・。





「あーね。オモシロイ人だよね。」


ミキちゃんまでオモシロイで済ませるのか!!


「でも智里にはよく似合う人だと思うよ。
変人同士仲良くね。」



「変人は分かるけど同士ってなに!!?」


「そのままのイミですけど・・・。」



来たよー。
ミキちゃんの毒舌・・・。


「ねぇ智里ー。もう帰ろう。
どうせ先生来ないよー。」

すると突然奴はクラスメイトの輪の中から
抜け出してコッチにやってきた。


「ハッ?自分のクラスに帰りなよ!」



自分にしては
珍しく荒い声。



嫌いな人なんて
私にはいなかったけれど・・・
この人といると疲れる。


別に私は
この人が
嫌いじゃないけど、


悪い人ではないと思うけど・・・。



私一人が
振り回されてるようで、
疲れる。




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