もっと早く逢えていれば良かった
昴は一度言ったら意見を曲げないからあたしは何も言わない。
ホットドックを買いに背を向けたと同時に、あたしは近くにあったベンチに座る。


「はぁ……」



俯いて溜め息をつく。
少しだけ遊んだだけなのに疲れてしまう。

こんな体、もう嫌だよ……。



「生きたいよぉ……」



目頭が熱くなる。

でも、今は泣いちゃ駄目。
また「何かあったの?」って言われちゃう。


だから、我慢する。





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