もっと早く逢えていれば良かった
そんな良い事言ってないよ。
昴が幸せでいて欲しいから言っただけだよ。


でもあたしは「どういたしまして」って返した。
愚痴を言っても仕方がない。



「あ、ホットドッグ冷めちゃうよ」


「ん、食べようか」



そう言って食べ始める。
美味しい。



でも、やっぱり体は受け付けなかった。



「…もう、いいや」



「頑張ったな」




少ししか食べられなかったのに頭を撫でてくれる。


撫でられてるこの瞬間が好き。





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