モノクロ*メランコリック
親友について、密かにちょっと危ない共感を抱いたところで、窓際の席へ向かう彼らとお別れする。
未だにツンとした様子のりさに、「全く、りさったら」と指差した。
「もっと、優しく返事してあげればいいのに」
「…誰でもあんたみたいに、ニコニコできないのよ。あんただって、つくりもんの笑顔でしょーが」
そう言ってパフェを食べるりさに、むっとした。
つくりものでも、別に彼らを快く思っていないわけじゃないもの。
積極的に声をかけてくれる人には、それなりの誠意を持って返したいと思ってるのよ、これでも。
私はりさをじいっと見ながら、パフェに添えられたポッキーを食べた。
「……なによ、りさ。可愛くな〜い。ほんと、ツンデレ」
「……それはあんたこそ、でしょ。あ、ミアは逆ね。デレツン」
で、デレツン?
思わず目を丸くすると、りさは「だって、そうでしょ」と言った。
「他の男子にはあんなにニコニコできるのに、肝心の真白にはわがままいい放題。しかも、意地っ張り」
…た、確かに。私ったら、なにしてるのかしら。とんでもない属性を持ってしまってるじゃない。
でも、今更シロに猫被るなんて出来ないし…