甘くて切なくて、愛おしくて
ふうっと一呼吸おいて、何か考えるように口を開いた美香子に、あたしも空になったグラスを見つめながら朝の事を思い出した。
「父さんを、助けて欲しいんだ」
ユウキ君のお願い、それはあたしの気持ちを知った上でのお願いで。
そのきっかけになればという事で運動会に来てほしいとの事だった。
「父さんは今まで全部をぎせいにしてきたんだ。..僕のせいで..全部」
「ユウキ君..」
「お前、..蝶花さんは父さんが好きなんだろ?だったら、だったらお願いだよ、父さんを助けてやって、救ってやってよ」
小学生とは思えないくらい大人でな意見と考えで深刻な顔で話すユウキ君。
「ユウキ君は..もしも沢城さ..お父さんが他に好きな人が出来てもいいの?」
「最初は嫌だったけど。でも相手がお前なら..蝶花さんならいいって思ってる。それに、多分父さんも蝶花さんを気になってるのと思うんだ」