甘くて切なくて、愛おしくて
その
小さな体で
小さな頭で
一体どれくらい考えて出した結論なんだろう。
「なるほどね、本当にその子小学生なのかしら?」
美香子はあたしと同じ事を思ってるらしい。
「そうだよね、あたしもそう思う」
「でもいいじゃん、息子が応援してくれてるんだったらさ」
「そうなんだけれども。でも沢城さんは多分まだ奥さんを忘れられないんじゃないかって、そう思うと..怖くて」
「まぁね、死んだ人には、勝てないよね」
こくりと頷いて続ける。
「ユウキ君がそう言ってくれるのは嬉しいけれど。でもあたしはこうして沢城さんを想って、近くにいられるだけで十分」