甘くて切なくて、愛おしくて
パンパーン!
晴天に向かって掲げて鳴らされたスターターピストルは久しぶりに聞くとこんなにも小さな音だったのかと思ってしまうほどだった。
多分あの場所にいたから大きな音に感じたのだろうか。
「..にしても暑いな」
「そう..ですね」
変に色んな事を思い出してしまって、妙に緊張してしまう。
ユウキ君..やっぱり無理だよ、この状態っ!
心の中で叫びながらぎゅっと目を瞑った。
「お、ユウキが出るぞっ!」