甘くて切なくて、愛おしくて
「ユウキ君!おめでとーー!」
ちらりと横を見ると、悔しそうな顔でこちらを見るタケちゃんと目が合った。
ふふん、ユウキ君なんて凄いんだからねーだ!心の中でそう呟きながらユウキ君に視線を向けると心底嫌そうな顔してあたしを見ている。なんだろう..あたしなんかしちゃった?
「あの、ユウキ..君?」
鬼の形相のようなその顔に笑顔がひきつるのが分かる。
「お前..覚えてろよ」
その意味が良く分からなく、首を傾げると、沢城さんが行くぞとあたしの腕を引っ張った。
「じゃあね~後でね~」
ぶんぶんと手を振ると急に下を向いて、それから何か小さな声でぶつぶつ言っているのが見えた。
「お前なー声がでかすぎなんだよ!!」