この場所で。




何回も何回も殴り、俺の頬は腫れ雅人の拳には血が滲んだ。



やがて登校する生徒が増え始めるが、そんなことなんて気にもしていないようだ。



ここは死角になっているし、ここを通りでもしない限りは俺らのことなんて見えないからな。







バキッ



バキッ






力は弱まることなく、ただひたすら………




















「………………なにしてんの………?」





薄れていく意識の中で、微かに声が聞こえた。
















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