夢中度100%の恋心(短)
「んー、ウマイ。やっぱ、ともが作るとすげー、ウマイ」
「誰がやっても同じだと思うけど」
そっぽを向いてしまったトモは、どうやら照れているらしい。
ともが同じココアを口に含んでいるのを見て思い出す。
そういえば、甘党ってとこだけは、唯一のともとの共通点だった。
あと他は、全くと言っていいほど正反対。
性格も。
得意教科も。
好きな歌手なんかだって。
だから、共通点が見つかったときには、嬉しくなる。