君と俺の事情


「集ちゃん、なんで連れてきたわけ?」

「気まぐれ」

「集ちゃんを怪我させた相手だよ!そんな奴を「結未姉ちゃんは、困ってる人を助けないの?」

「ちょ、集ちゃん!」


結未姉ちゃんに失礼なこと、言っちゃったかなぁ…。
でも、困ってる人を助けないなんて、俺自身嫌だし。
しかも、怪我してるから。
+女の子だからね!

俺は部屋に戻るなり、湿布やら出して、俺が貼れる限界があるとこまで、紗夜に貼った。
にしても、酷い。
女の子に痣なんてさ。


「何されたか、それぐらい話してよ」

「…呼び出しくらって、ボコボコにされた」

「誰に!?」

「…クラスの…女子。あんたと仲いいからって、嫉まれて」


いわば嫉妬。
嫉妬、嫉妬、嫉妬!!
女は嫉妬の塊から出来てんのか?!
仲よくしてるぐらい、なんだって言うんだよ。
意味わからんさ〜…。


「そっか。ゴメン、俺のせいだよな」

「違う!あたしがいけない」

「でも「あたし、もう帰る!お、お邪魔しました!」

「え!?今来たばっか!」


何故かわからないけど、いきなり立ち上がって、出て行った。
どうしたんだろ…。
…ちょ、ちょっと待てよ。
さっき、近くにあいつらがいるって言ってた。
…まずくない?
もし、後追ってきてたら…。
紗夜が危ない!!
俺はすぐさま、家を飛び出した。
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