恋愛の条件
奈央がオフィスに戻ろうと振り返ると、修一が壁にもたれかかって立っていた。

「山下とのミーティングはそんなによかった?」

「び、びっくりしたぁ……何よ、急に」

「顔が赤いけど?」

「関係ないでしょ?」

(修のこと聞かれたからなんて死んでも言えるかっ!)

「ふ~ん」

「何よ……」

「別に……技術チームとミーティング準備があるんだ、ボサッと突っ立てないでさっさと仕事しろよ?」

「なっ……わかってます!!」

忙しくて苛立っているのだろうか、修一の言葉にどこか棘を感じ、奈央はそれ以上近寄らない方がいい、と足早にオフィスへと戻った。

(ん?修はあんなところで何してたのかしら?自分こそ仕事しなさいよっ!!)

喫煙ルームにでも行く途中だったのだろうと結論づけ、プレゼン資料の作成に取りかかった。


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