恋愛の条件
慈しむように肩から鎖骨に伸びた手が胸のふくらみに到達したとき、身体がビクンと弓なりに跳ねた。

まるで壊れ物を扱うようにそっと添えられ、ゆっくり揉みしだかれる。

優しいその動きに、もどかしくて身震いする。

「ぁ……ん……」

甘い吐息を零すも、それはまた優しいキスで塞がれる。

胸の頂を手のひらのら腹でくすぐるように触れられ、たったそれだけの感覚に、子宮の奥がきゅうっとなる。


じれったい……

でも心地いい……


中々肝心なところを触ってもらえない。

もう赤く熟れているだろうその蕾は、触れるか触れないかの間隔で二本の指にそっと挟まれる。

身をよじって胸を押し付けるように懇願しても、応えてくれない。

夢の中の修一は、ありえないくらい優しく触れてくるのに、いつも以上に甘く焦らし奈央をトロトロにする。

文句のひとつもいいたいところだけど、唇はずっと塞がれ吸われ続けているから、喘ぎさえも漏らせない。

そんな時間がどれだけ続いたのだろうか。

甘いキスと触れらるだけの愛撫ともよべないその行為に、ただそれだけに、奈央の中心はジュクっと潤う。


何て甘く、そして意地悪なんだろう……




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