恋愛の条件
目を閉じていても自分の瞳に涙が溜まるのを感じる。


もっと触れて欲しくて、

もっと求めて欲しくて-----


繰り返されるキスの嵐から逃れるように呼吸を求め、喘ぎと共に零す。

「……はぁ……もっと……」

そんなことしか言えない。

もっと言いたいことはあるのに……

「奈央……」

耳殻に響く彼の声が擦れ少し震えていた。子宮に直接響いてくるその甘酸っぱさに、今度は心が震えた。


大好き……

大好き………

すごく好き………


「好き」という言葉が心から溢れ、それは「愛している」に変わる


どうして離れるなんてことができたのだろう。

全身全霊でこんなにも彼を求めていたのに、



こんなにも彼を愛しているのに……




< 361 / 385 >

この作品をシェア

pagetop