黒猫にkiss
「あ、ルカ!コイツらが昨日言った奴ら」
…ルカ?
なんか外人っぽい名前
青い目もそうだけど実際、外国人なんじゃ。
すると黒髪のルカと呼ばれた美少年が目の前にきて頭を少しさげた
「俺達の手違いで迷惑かけてごめん」
低く、透き通った声だった
ドキリとしてしまう
心のまっすく響くような、空気を揺らすような
「…おい、はやと。昨日俺巻き込んだのは二人だって聞いたんだけど」
「あ、あぁー…。こっちの二人はこのあげはちゃんとミナミちゃんの友達。この二人が連れてきちゃったんだよねー…
あそこでずっと突っ立ってんのはヤバイかなって思ったからつれてきた」
「関係の無い奴らは帰せ。」
「えっ」という風にあげはが顔をあげた
不安に染まった顔
ミナミは完全に睨んでいる
実際、私もビクリとした
そのあまりに冷たい声と感情に。
「はいはい」
そう言われてそこから追い出された
…イラッ
すごいムカついたんだけど
背中を押してきたはやとって男をこっそり睨む