バケバケ2
「いいこと教えてあげるよ。この箱の中には君たちの思う通り、シイと洋子が閉じ込められている。」
カナリアは楽しそうに箱を撫でると、俺たちの前に歩み寄り、箱を俺に手渡した。
「あげるよ。」
「?」
「もうその箱は役目を果たした。必要なエネルギーは手に入れた。それに…」
カナリアは冷たく微笑む。
「シイも洋子もきっと生きて出られない。」
「どういうことだ?」
「洋子は本物を見つけられない。偽物のシイを選ぶ。そして…その結果2人は死ぬの。」
カナリアは一歩後ろにさがると、「バイバイ。」と言い残し姿を消した。