作品集・LOVE MELODY
「お父さん…ありがとう」




「だから感謝の言葉はいいと・・・」




「でも、私は言いたいの…」



「…瑠果…幸せになれよ」




「うん」




お父さんは真剣に私の感謝の言葉に耳を傾けてくれた。




「そろそろ時間よ…捺」

哲子さんに促され、お父さんは私の手を取って扉の前までエスコート。



お父さんのエスコートで真紅の絨毯のヴァージンロードをゆっくりとした歩調で歩いていく。



光り輝く十字架の前にはタキシード姿の唯斗さんが立っている。




「瑠果を頼んだぞ…夏目君」


お父さんは私の手から手を離した。


ベール越しに見えるお父さんの瞳は切なげな色に染まっていた。



私のお父さんの瞳に涙が溢れそうになる。



「瑠果…行くぞ」



「うん」




唯斗さんのエスコートされ、十字架へと歩み寄る。



私たちは薬指に愛を誓ったーーー・・・




『嘘つきな薬指~レンタル恋人の恋愛レッスン~』  


     END



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