作品集・LOVE MELODY
「来ないかと思ったぞ…大迫」


課長は身体を起こして、万歳しながら背筋を伸ばした。



「お前の今回の企画書はなかなかいいぞ~っ」


「えっ!?」


課長はクリアファイルの中から私が提出した企画書を取り出した。





以前の上司は女子社員を戦力とは思っていなかった。
女子社員に任せる仕事は男性営業社員の補佐的な仕事だけで、後はお茶組み、コピー取りと雑用ばかり押し付けた。


藍染課長は女子社員も立派な戦力と認めて、企画の仕事も部署全員に思案させた。


以前の雑用だけでいい、余計な仕事が増えたと嘆く女子社員もいるけど。


私は今の仕事に遣り甲斐を感じていた。







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