作品集・LOVE MELODY
「ズルい?…俺を誘惑しておいて憶えていない…お前の方がもっと、ズルい」


「あれは酔った勢いで…」


「だったら、今は俺のキスに酔えっ」


「か、かか課…」


私は課長に無理やり、唇を塞がれた。
課長の大きな手が私の身体のラインに這っていく。

課長は泥酔していて別人となった私とキスを交わして、セックスもした。



私は必死に思い出そうと記憶の箱を片っ端から開けるけど、記憶にない。



課長の両手は私の腰の括れで止まり、そのままギュッと自分の身体にくっつける。


「!?」


私の太腿に固いモノが当たっていた。
思わず、私は顔を上げて課長の顔を見つめる。


「バレた?」

課長はバツの悪い表情を浮かべ、薄い笑みを作った。


「でも、企画書は完璧じゃない、俺が手直しておいたからもう少し考えて書き直してくれ」



課長は身体を離して、私の企画書を手に取った。








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