天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅧ
続いて。

「あ、いたいた!」

疾風と共に元気よく駆けて来たのは、3年の春野 撫子(はるの なでしこ)。

「そこで一緒になったんでな」

疾風が予告通りの洋風オードブルを置きながら言う。

「撫子ちんも疾風君もいらっしゃい」

「今日も元気だねぇ撫子ちゃん!」

ニパッと笑う雛菊、挨拶代わりのハグをする薊。

薊のハグにアップアップしながら。

「陸上部の練習終わってからそのまま来ちゃったよ」

雛菊にも似た、向日葵みたいな艶やかな笑顔を見せる撫子。

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