はらり、ひとひら。
そして暫くの間、子狸ゴンとの暮らしが始まった。
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いつも通りのテーブルだけど、一人だけ多い。
ゴンは美味しそうにマフィンを頬張っていた。
口の周りをべとべとにしても気にせずに、一心不乱に貪るゴンはなんだか可愛かった。平和だなあ。
見入っていると、お母さんから呆れた声が届いた。
「杏子、あんた呑気にしてられないでしょ!時間見て時間!」
「うわっやば」
慌ててパンを口に詰め込み、玄関まで走る。
「行ってきます!」
リビングから行ってらっしゃーいとこだまが返ってきたのを聞き、私は家から飛び出した。