はらり、ひとひら。
「おはよう。椎名さん」
「おはよう神崎君」
「あのさ、妖狩りのこと、白狐から聞いた?」
はっと息を呑むけど、頷いた。
「ひどい話。一体誰がやってるのかな」
「妖たちに聞いたんだけど、誰も素顔を見てないらしくて。でも背丈的に男なんじゃないかって」
男。それだけわかっただけでも少し前に進めた気がする。
「もう何匹も狩られてる。俺も必死に邪鬼祓いしてるけどきりがなくなってきた」
よく見れば神崎くんはひどく疲れているようだった。目の下の隈がすごい。
どうしよう。私も邪鬼祓いを手伝った方がいいよね。
そもそもこんなときに、ゴンを家に置いていていいんだろうか。巻き込んでしまいそうで恐い。
でも・・・暫くは匿ってあげないといけないよね。約束したんだし。
朱獅子っていう妖と話をして説得しないとだめだし…