はらり、ひとひら。
「違う、違うよ。聞いて、ゴン」
「おいらはただの役立たずだ、何も守れない。姉上が死んじゃったのもおいらが悪い、何もかも…元々弱い奴が、強い奴になるなんて絶対できない、おいら一生なにも守れないまま、このままひとりで」
「─っ」
私は細い腕を引き、華奢な身体を抱きしめた。
役立たずなんかじゃない。
弱い奴じゃない。
私に、迷惑なんかかけてない。
ううん、かけてもいい。
「貴方はここに居ていいの。弱いなら強くなれるまで守ってあげるから。ここにいていいんだよ」
ふるりとゴンの身体は震えだす。
もう一度、強く抱きしめるとゴンも私にすがりつくように抱き返してきた。