はらり、ひとひら。
「僕、三世紀以上の年下からしか、対象として見れないから。ゴメンね」
「……きーーーっ、このロリコン!」
信じられない!と歯噛みする彼女をしり目に、水面へ飛び込んだ。
毎朝の日課、禊(みそぎ)。
神々は穢れをこうして定期的に落とさないと大変だからね。ま、尤も僕はストレスフリーに自由に生きているからそう穢れることもないんだけど。
「浅葱。面倒とか言って禊、欠かすんじゃないよ。穢れた神の魂なんて、どんな厄災振りまくかわかったもんじゃない」
「うん、わかってる」
時刻は明け六つ、午前六時ごろ。
そろそろ家では、雪路と樹、二人が朝食を摂っている頃合いだろうか。
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禊を終えた後、日光浴と暇つぶしを兼ね森を歩き回る。僕を見た妖は「ひっ」とか「うわっ」とか短い悲鳴をあげて、隠れてしまう。
「あはは」
神がこう自由に歩き回るのも珍しいんだろう。