はらり、ひとひら。


けたたましく鳴っていたブザーは、音の原因がお札にあったようで、千鶴がびりびりにそれを破くとすっかり辺りは静かになった。

何が何だかさっぱりだ。手品師みたいな二人を不思議に思いつつも、この部屋には何が待っているんだろうと期待に胸が躍った。


「陸。明かりは?」

「あるある」


懐中電灯をつけると真っ暗な視界が一気に明るくなる。何やら本がたくさんある部屋だ。

陸が千鶴を肩車し、少し高い場所の本棚を漁りながら笑った。


「ここはな、じいちゃんの書斎なんだ。色んな面白い本がたっくさんある」

「近づくと怒られるし、見つかっても怒られるから内緒だよ」

「う、うん」

そんな部屋に俺が入っても大丈夫なのだろうか、と内心かなり不安を覚えた。


「あったあった! 予言の書」

千鶴に受取れ、と手渡されたのは若干古びた表紙の、手作りっぽい本のようなものだった。

表紙は深い紫色の紙。中央に白抜きで、【先見書】と書かれていた。


「せんけん、…しょ? 予言って?」

「まあ見てみろって。俺たちも探すのに苦労したんだぜ?」

「…?」

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