はらり、ひとひら。


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他愛もない会話をはさみながら作業をした。飛鳥は、初日から目立っていた私を見て、なんだか仲良くなれそうだと思っていた、話してみたいと思っていたと照れくさそうに教えてくれた。

会話が弾んだおかげか、作業も予定よりずっとはやく終わった。



「あっという間に終わっちゃった。ありがとう杏子」


本当助かった、と笑う飛鳥を見て、私も嬉しくなる。よかった、力になれた。


「どういたしまして」


飛鳥とは、いい友達になれそう。


片づけをして教室へ戻ると丁度ホームルームの開始を告げるチャイムが鳴った。


「おはようございます。みんな席つけー」


矢野先生だ。今日も爽やかさ全開って感じ。


「じゃ、出席とるぞー」


ふと辺りを見回すと、空っぽの席がひとつあった。


誰の席だろう・・・?


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