はらり、ひとひら。
「椎名ー」
「はい」
…斜め後ろの空っぽの席。
えっと・・・、あ。
脳裏に、ミルクティー色の髪がふわりと浮かんだ。
いないの、神崎君だ─。
どうしたんだろう、となんだか気になって仕方がなかった。もう、師匠が妖の気配がするとか変なこと言うから…
妖にでも襲われたりしたんだろうか。それだったら大問題だ。
いてもたってもいられず、ホームルームが終わって教室から出て行こうとする矢野先生を引き止める。
「先生!待ってください。…神崎君は?」
「神崎?あぁ、休みだが連絡は何も来てないぞ。体調不良かなあ」
「…」
不安がよぎる。