さらば、ヒャッハー
「40度の熱がなにぃ?兄さんのためなら、そないなもん、気にもなりまへんえ。祟りも、野槌を切って終いどす」
「いやいや、祟り甘くみんなよ。呪いもそうだが、もう術は対象者に“移ってんだ”。遠隔操作してんならまだしも、手から離れた犬が、飼い主が死んだぐらいで噛むのを止めるか?」
「しても、可能性はあるやろ。藁人形なんやら、その腹に刺さってる釘を抜けばいい。呪ってん媒介(モノ)は存在するんや。
僕には呪いも祟りも同じどす。今回の媒介は野槌そのもの。飼い主と犬の関係にしても、もしかしら、飼い主の死を追う忠犬ちゅうこともあるやろ」
「低いな、可能性としては。やめとけ、やめとけ。無駄な足掻きにしかなんねえよ」