さらば、ヒャッハー


結論付けができないのは藤馬がそんな場面に、今まで一度たりとも遭遇しなかったからだ。


想定は心理において必須事項だ。人間の危機回避、防衛本能の一つとしてあらゆることのシミュレートなくして進むなど――“不安の欠如”なんかあり得ない。


しかして、心情面ならどうか。兄を絶対的に信じるという冬月。それが紛れもない信頼ならば、兄の言葉が全てと100パーセントで、藤馬の言葉など頭から吐き捨てられよう。


興味があった。不安の欠如だなんて、感情が一つ死んだような脳内が、本当にあるのか気になったのは、まだ出会ったことがないからだ。


モルモットよろしく、このままどうなるか見定めてもいいかと思えど――ああ、そういや、ふゆっきーの呪い解いたんだっけな。


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