さらば、ヒャッハー


何せ、小さい。秋月たちの膝程度の身長しかなく、人間で言えばまだ五歳にも満たない子供。


加えて、その容貌。ガン見してもまだあどけなさが残るし、二足歩行で来るのだから人間の子供と変わらない。


全身、緑色という点以外は。


秋月と冬月の心境がシンクロした時、正に二人は思っただろう。


――河童だ。


全身緑色に甲羅、頭に皿を乗せた文献にも載せたい河童が秋月たちの目の前まで来た。


じいぃと見たあとに、手を出す。ひょいひょいと上下に動かし。


「尻小玉、くれ」


またしても、秋月たちの心境がシンクロする。「なんだ、こいつ」と。


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