さらば、ヒャッハー
前なら妖怪となればすぐさま斬りつけていた秋月でも、最近は丸くなってきた。とりあえずは斬っていいか悪いか判断するようになっただけでも良い方か、ただの幼子に構わなくともいいだろうと秋月は無視しようとしたが。
「貴様あぁ、よりにもよって、兄さんの尻小玉をねだるとは!死ね、チビくそが!」
何故か、冬月が激怒していた。
蜘蛛切りを抜刀しようとするまで、ぷっつんしたらしい。
「まあ、待ちぃ、冬月」
「止めないで、兄さんっ。この生意気な子河童殺せないっ!」
「くれ、尻小玉。どケチ人間ども」
「っっ、まだ言うかっ!貴様にくれてやるものなんかないし、あまつさえ、兄さんの、兄さんの尻小玉を狙うなんてっ!なんてハレンチな、僕だって見たことないのに……っ。斬るっ、八つ裂きだっ、思い知らせてやるよ!兄さんの尻は僕のもの――」