さらば、ヒャッハー
「くれ、くれ、噛ませ犬」
尻小玉よりも噛ませ犬の骨を所望し始めた子河童に、秋月はその手が届くか届かないかの距離まで骨を上げた。
「欲しいんなら、聞きたいことがあるんやけど。答えてくれたらあげますえ」
「どケチ、くれ」
「こんの、ミドリムシがっ!兄さんが優しく接しているというのに、なんだその態度!頭下げて、足舐めるぐらいのことしろや、阿呆っ!」
「せやから、冬月、落ち着きぃ。まあ、ちびっこ、そいでな、聞きたいことなんやけど。僕たち、野槌っちゅう妖怪探してん。ああ、神様なんかな、この山では。口だけのもん、知らへん?」
「知ってる」
「なら、そいつがどこにおるか、僕たちに教えてくれへん?したら、この骨やりますえ」