さらば、ヒャッハー


ギブアンドテイクだとは子河童でも分かったらしい、「けっ、しょうがねえな」なんて心情丸分かりの顔をして、くちばしを小さく開けた。

ミミズでも加えているような隙間。何をするか見ていれば。


「ぴゅっ、ぷす、ぷしゅ、ふふうぅ」


ほんと、何やってんだ、こいつ。


気の抜けた炭酸が入ったペットボトルを開けたような音。つまりは空気を吐き出しているわけだが。


「ぷしゅ、ぷしゅっ、ぷぷしゅっ」


機関車の真似事かと思いきや、リズムよく足が地を叩く。


当人に至ってはいかしたビートでも鳴らしているらしく、ノリノリで口から息を漏らし続ける。


やっと理解した奇行。なんてことはない、子河童は口笛を吹いていた。


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