さらば、ヒャッハー
「さあ、白状してもらうわよんっ。のづっちの河童ちゅうわあんをどこに隠したのっ!もうのづっち、許さないんだからねっ。こねくりまわしちゃうわよ!」
こねくりまわすで歯がわきわきと動いた。あの歯で串刺しにされるんだろうが、痛いよりも嫌悪が出てくる動きだ。
「まあ、待ちぃ。あんさん、野槌なん?」
「そうよおん。のづっちって呼んでねぇ――って、のづっちを誘惑できるなんて思わないでねっ。人間にほだされるほど、のづっち、尻軽じゃないんだからっ!」
ぷいと明後日の方を向く野槌。口だけなので表情は捉えられないが。
「で、でも、ちょっとぐらいならいいかなぁって――あ、勘違いしないでよ!別にあんたたちのことちっちゃくて可愛いとか思ったわけじゃないんだからねっ、べーっだ!」