さらば、ヒャッハー
暴れ牛のよう動き、水から出た魚よろしくびちびちと跳ねる。巨大な体に潰された、叩かれたなんて即死を直結させることだ。冬月が秋月の腕を引いて、手綱がない暴れ馬らしい暴力から距離を置かせた。
ただ、いきなりの腕引き。溝出の頭がぽろりとこぼれ、のづっちの前に。
踏んづけちゃうっ、とかではなくて良かったか、暴れついでにしゃれこうべは叩き飛ばされた。
山を転がるかと思えば、適当な杉に当たり、止まる。ここからでは頭が原型を留めているかも分からないが、あんな暴れ野槌に巻き込まれたのだ、ただでは済まない。
「野槌はん、落ち着きぃっ」
「落ち着いていられるもんですぅかあぁ!あのクソ骨をのづっちの前に晒すだなんてええっ、もう、のづっちの乙女心がズタズタよよよーっ」