さらば、ヒャッハー
内側にごきりと、頭が一瞬真っ白になるような電流が脳を揺さぶる。歯を食いしばって悲鳴は出さないものの、冬月には兄がどこか痛めたと分かったらしい。上体を起こして、兄の肩を持つ。
相変わらず目は開かないものの、そんなことより兄が大変だと冬月の気持ちはそちらに走る。
「兄さんっ」
「だらしないわぁ、まったく、足挫くやなんて」
「そんなことあらへんっ、兄さんは僕が不甲斐ないか……っ、くちゅんっ」
相も変わらないアレルギー反応。ここまで来ると重病だが――もしかしたら、野槌に見つかった者は病気になるとはこれのことなのか。
40度の熱ぐらいどうってこともないが、視覚と呼吸器を犯されてしまうのは致命的だ。
大口叩くあの時の自身を叱咤したい冬月でも、ならば叱咤されないように行動しようと立ち上がる。