さらば、ヒャッハー


「つうか、なに?空気、わるっ。俺の世界で何してくれちゃってんの?自然ならいいんよ、それもまた世界の一部で理で、“自然現象”だけどよぅ。

故意はダメだろうが、こんなに、いっぱいよぅ。生命もまた世界の一部だろうが、そうしようとしたその意識はまた別だ。“生命の付属品”にいちいち配慮なんかしてらんねえよ。

――ああ、分かんなくていいぜぇ。俺が気に食わねえだけだから。ほら、俺。何を隠そう、魔法使いだしぃ。てめえらがやることなすこと、小姑みたく判定してやんよ。俺、最強だから、気に食わねえことは全部、消せんだよ。だから、“する”だけだ」


饒舌もそこそこに、藤馬が扇を束のまま上から下に振った。


空気悪いとは花粉のことにせよ、払うならばせめて扇を開くべき、微弱な風で花粉全てがなくなるなどと思いなどしないが――ああ、思いなどしなかったから、藤馬はまた違った手段で気に食わないことを排除する。


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