さらば、ヒャッハー
この世界は藤馬の庭だ。七人いる管理者(魔法使い)の一人に過ぎずとも、藤馬(管理者)が嫌だと言えば、庭から追い出せる。
元からいるこの世界の住人を適当な場所に放り投げたとなれば他の奴らから非難を浴びるし、存外に疲れることだが、今回の場合は立派な帰郷。
想定呪術により、野槌自身が帰れるとした想いが“絶対”になり、魔法使いとしての追い出しが“確実”を持ち、実を言えば、肩凝ったなぁと藤馬に思わせる程度の体力だけで事は終わったのだ。
「腰じゃなくて良かったわ、満足に振れっから、これでデートできるなんて超ハッピー」
こきこきと首を動かし、肩を自分で揉む藤馬に、渉は「どうせまた、流されるでしょう」と口から出かけたが呑み込んだ。