さらば、ヒャッハー
分かっていた、“舐められている”ことを。
人間など所詮、分かりやすく扱いやすいと軽視している魔法使いに遊ばれていると分かったからこそ、渉は平静を装う。
――奥に、隠したんだ。
「どんな気持ちにもなりませんよ。僕はもうすぐに消えますから」
浮き彫りにしてはいけない、自身が否定しなければならない本音を。
無表情ながら冷めた目で藤馬を見返そうにも、相も変わらず、歯をむき出しに「シシッ」とかすれた笑い声を出す。
「強がんなよぅ。ここ最近になって、てめえは“周りを作り始めた”。どうせ消えちまうのに、持っちまった。周りを、関係を、絆を――ああ、友人を」
「作ったわけでは……」