さらば、ヒャッハー
周りを作らず、遠巻きから眺めているような一人ぼっち。
青春など灰色か黒色しかない寂しい人生を――価値がない人生を送った渉に、とても幸せな価値ある人生を。
そう――
“死にたくなくなるほどの人生”を。
「シシッ、早くこねえかなぁ。待ちきれねえわ。死にたくない死にたくないって泣きわめくわたるん、取り乱して、発狂するぐれえに、未練たらたらのわたるんなんて、“らしくないことを思うわたるん”なんてさぞや傑作だろうよ」
命日が決まった渉に未練(友人)を残すことこそが、藤馬の目的。
覆らない呪いにかかった少年が喚くのを見ることこそが、魔法使いの目標。
心が凍結しつつある人間に人間らしさを与えて、死ぬその時に更に心をいたぶるのが呪法師の手段。