さらば、ヒャッハー
「僕が構わずとも、あなたは来るでしょうに」
「あ、分かる?わたるんの寿命なんか関係ねえんだわ、俺。てめえの都合より、俺の娯楽。死ぬ前に目一杯遊んでやんよ、ええ?わたるんよぅ。せいぜい楽しませてくれや、拍手して笑ってやんぜぇ」
「僕にできるのは、あなたの言葉に受け答えするだけですよ」
不敬すぎる客人でも渉はさらりと会話してみせた。
何やら色々聞きたい会話でも、初対面の輩に聞くことなんてできないし、秋月たちにしてみれば男の“正体不明ぶり”に言葉を無くしていた。
狐面をして顔を隠す秋月たちが言えたことではないが、男も顔を隠している。
上半分。目の部分に包帯を幾重にも巻いている。
視界のシャットアウトになる目隠しのはずが、男が“それでも見えている”と分かったのは、手近にあったペットボトルの中身をコップに注いでいたから。