さらば、ヒャッハー
渉から聞いていたではないか、呪いを作ると。つまりは、どんな手段でも使える。そんな呪いがないなら男は精製する。極端な話、『俺を視界に入れれば、病気になる』なんて公式も組み立てられるだろう。
確かに手遅れだ。
だが、まだ普通でいられるならば大丈夫。
秋月たちがやれることとなれば、男が変な気を起こさないように、こちらも大人しく答えるべきか。
渉の方を向けば、心配ないの意味を含んだ頷きをされた。
「……、源秋月」
「源冬月どす」
「あー、はいはい源ねぇ。妖怪退治屋の一族か。この妖怪(骨)、あっきーとふゆっきーのペット?」
「……」
サンドバッグだ、と喉まで来たが、訂正するのも危ない橋なような気がして、秋月が頷いてみた。
というよりも、阿行並みのあだ名を考え早速使うとは、精神年齢の一部は阿行と同じなのかもしれない。