さらば、ヒャッハー
「野槌が神様ではなく妖怪として広まったと説明するほどです。妖怪退治屋たるお二人にわざわざ、『妖怪が妖怪を祟る』ということを示唆するあり得ない話をしないでください。『神様が妖怪を祟る』ならばまだ理解できた。
家畜を殺す妖怪が手に負えないからと、人間が祠に祈り、神様がその妖怪を懲らしめるという話がある以上、最上位たる神様なら何でも神罰を下せますから。
第一、あなたの話はひどくちぐはぐだ。最初の説明では、カヤノヒメは妖怪化したからと言っているのに、後になって、一部ではまだ神格化していると頭がひどく混乱します。
結論を言ってください。僕たちが知りたいことぐらい分からないことありませんよね」
渉の言うことはもっともにせよ、秋月からしてみれば、やぶ蛇をつつく行為めいていた。