さらば、ヒャッハー


「誰にも殺されない呪いかかっているからって、強気でいんなよ。てめえのなんか、“書き換えられんだよ”、俺は。

二十を、今この時にしてやろうか、えぇ?地獄逝き決定のフルコースにしたっていいんだぜぇ。

泣けや、もしくは命乞いでもしろ。ぎゃん泣きして詫びんだなぁ。ここで生きているなら、俺に逆らわない方が良いぜぇ」


怒りが笑いに。
藤馬の頭には、渉が渉らしからない惨めな姿を晒すさまがもう先走っているらしい。


愉快でならない、強者の愉悦と舌を舐めずる蜜だが、みすみすと渉を殺されるわけにはいかないと冬月が蜘蛛切りを手にとる。


「抜くなよ、ふゆっきー。腕飛んでも知らねえから」


「あんさんの腕が飛びますえ。わたるんはんとそない仲良いわけやありまへんが、あんさんと天秤にかけたらわたるんはんが大切どす。

したら、さっさと下ろせや。あんさんの振る舞い方はどこぞの噛ませ犬思い出しますさかい、気分悪いんやわ」


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