さらば、ヒャッハー
藤馬にとって肝心の奥さまだが、残念なことに蟻側。藤馬にしては弱い者であり、しかして蟻にしては生半可の力があるから、更なる弱者を慈しむ心まであるときた。蟻を踏み潰す足に怒りでも覚えるだろう。
ここでこいつらを殺せば事態は隠せようにも、誤魔化しきれない。死人は口を滑らずとも、当事者が舌を滑らすか。
渉の呪いを書き換えるのは藤馬しかいない。なのに死んだとなれば、突き詰められればボロが出ること。
だったら殺さなきゃいいともなるが、もう既に、一回やってしまった後だ。
だからこそ世間(弱者)的に見て、“子供じみた真似”をしたのが、いい旦那さまを自称する自分だと露呈されないように口封じを考えての結果にせよ、前述通りに殺したらおじゃん。